「収穫期だけ一気に人手がほしいのに、求人を出しても応募が来ない」「毎年同じ時期に人を探しているが、年々集まりにくくなっている」——野菜・果樹・施設園芸・食品加工など、農業の現場でそう感じている経営者・採用担当の方は少なくないはずです。
そうした課題の解決策として、外国人留学生のアルバイト採用を検討する農業法人・農家が増えています。とはいえ、いざ採用するとなると「結局いくらかかるのか」「助成金は使えるのか」が分かりにくい、という声をよく聞きます。この記事では、農業・食品加工で外国人を採用するときの費用の全体像と、使える助成金、そしてコストをどう考えればいいかを、採用担当者の視点で整理しました。
目次
外国人採用の費用は「紹介料」だけでは測れない
まず押さえておきたいのは、外国人採用にかかる費用は求人媒体の掲載費や人材紹介の紹介料だけではない、ということです。実際には、採用が決まるまでの手間に加えて、在留資格の確認、入社後の作業研修、シフトの調整、そして早期離職が起きたときの再採用まで含めて考える必要があります。
特に農業のように「収穫期までに、必要な人数を揃えたい」現場では、安い媒体に出して応募が集まらないまま収穫の時期が来てしまう、という状況が一番のコストになります。費用は単価の安さではなく、「必要な人材が、必要なときに入って、続いてくれるか」で考えるのが実態に合っています。
農業・食品加工で外国人を採用するときの費用の目安
外国人採用にかかる費用は、大きく「採用にかかる費用」「在留資格まわりの費用」「入社後の教育・定着にかかる費用」の3つに分けて考えると整理しやすくなります。農業・食品加工での目安は次のとおりです。
| 費用の種類 | 目安 |
|---|---|
| 採用にかかる費用(紹介料・媒体費など) | 1名あたり 4万円〜15万円 |
| 在留資格の確認(自社対応なら無料) | 0〜5万円 |
| 収穫・選別・梱包などの作業研修 | 2万円〜5万円相当の工数 |
| 入社後の定着支援 | 0〜3万円/月 |
このうち採用にかかる費用は、使う方法によって大きく変わります。求人媒体は月額15万〜30万円ほどの掲載費がかかるのが一般的で、応募が来なくても費用は発生します。一方、人材紹介サービスは採用が決まったときにだけ費用が発生する成功報酬型が中心で、Wajobの場合は1名40,000円から、複数名を採用するなら月額10万円(3か月・最大10名)で1名あたり30,000円ほどに抑えられます。
外国人雇用で使える助成金
外国人スタッフが働きやすい環境を整える取り組みには、国の助成金を活用できる場合があります。農業・食品加工でも使いやすいのが、厚生労働省の「人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース)」です。多言語のマニュアルづくりや相談体制の整備などが対象で、制度を1つ導入・実施するごとに20万円、上限80万円が支給されます。ただし外国人労働者の離職率15%以下という受給要件があり、定着しなければ支給されません。詳しくは外国人採用で活用できる助成金・補助金一覧をご覧ください。
このほか、有期雇用から無期雇用への転換に使える「キャリアアップ助成金」、試用期間中に活用できる「トライアル雇用助成金」、研修費用を補助する「人材開発支援助成金」などがあります。ただし、助成金は要件や金額が年度ごとに改正され、申請の手続きも複雑です。申請にあたっては、社会保険労務士などの専門家に相談し、必ず厚生労働省の最新情報を確認することをおすすめします。
求人媒体と人材紹介、どちらが向いているか
たとえば、収穫・選別の作業スタッフを5名採用したいとします。求人媒体だけで集めようとすると、掲載費が月20万円前後かかり、それを数か月続けても収穫期までに希望どおり集まるとは限りません。応募者対応や面接の手間、在留資格の確認も自社で行うことになります。
一方、外国人材に特化した人材紹介を使えば、条件に合う候補者に絞って会えるため、採用までの時間と手間を抑えやすくなります。屋外作業や立ち作業に意欲のある人材を紹介してもらえれば、繁忙期の戦力として早く立ち上がります。採用予定が10名未満なら成功報酬型、10名以上なら月額プランの方がコストを抑えやすい、というのが一般的な目安です。
見落としやすい農業ならではのコスト
費用を見積もるときに見落とされがちなのが、表に出てこない手間や時間です。農業・食品加工では特に次のような点に注意しておくと、あとから「思ったより高くついた」とならずに済みます。
まず、収穫・選別・梱包の作業手順の研修にかかる時間です。研修期間中も賃金は発生しますが、写真やイラストを使ったやさしい日本語のマニュアルを用意しておくと、習熟までの時間を短くできます。次に、繁忙期(収穫期・植え付け期)の増員のタイミング。農繁期の増員は、直前では間に合わず収穫遅れにつながります。1〜2か月前から動くのが安全です。そして、留学生を雇う場合は週28時間の労働時間の管理。複数の現場での掛け持ちは労働時間が合算されるため、シフト管理を誤ると法令違反になりかねません。なお、屋外作業では熱中症対策や作業着・装備の用意といった環境面の配慮も必要です。
まとめ:コストは「定着まで」で考える
外国人採用の費用は、紹介料や媒体費といった目に見える金額だけでなく、在留資格の確認や研修、定着までを含めた全体で見ることが大切です。単価の安さだけで選ぶと、応募が集まらなかったり早期離職が続いたりして、かえって高くつくことがあります。
Wajobでは、農業・食品加工の採用について、勤務条件・日本語力・在留資格を踏まえた候補者のご提案から、在留資格の確認、入社後の定着支援までをサポートしています。費用の試算やプランの相談は無料で承っていますので、お気軽にご相談ください。
農業・食品加工の外国人採用、まずは費用の試算から
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※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。助成金の金額・要件は年度ごとに改正され、在留資格の取り扱いも変わることがあります。実際の申請・採用判断にあたっては、以下の公式情報をご確認ください。
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HR AGENCY(外国人採用支援サービス)
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