留学生向け企業説明会を成功させるポイント

教育機関向け|留学生の就職支援

留学生向け企業説明会を
成功させるポイント

留学生の就職支援で大きな効果を発揮するのが、企業説明会です。準備から集客、企業選定、当日の運営、開催後のフォローまで、学校が企業説明会を成功させるための全工程を、担当者の視点で整理しました。日本語学校・専門学校・大学のキャリアセンターのご担当者向けの内容です。

✓ 準備の進め方
✓ 企業選定と集客
✓ 当日の運営
✓ 開催後フォロー

はじめに

留学生の就職支援で企業説明会が果たす役割

留学生の就職支援において、求人票を渡すだけでは学生と企業の距離は縮まりません。企業説明会は、学生・学校・企業の三者が直接出会える場であり、求人票では伝わらない職場の雰囲気や仕事内容を学生が知る貴重な機会になります。学校にとっても、企業との関係を深め、自校の就職支援を一段引き上げる施策です。

本記事では、企業説明会を「開催する方法」だけでなく、準備・集客・企業選定・当日運営・開催後フォローという全工程を通じて成功させるためのポイントを解説します。なお、企業説明会の前提となる企業との接点づくりについては、企業開拓の記事もあわせてご覧ください。

準備

企業説明会を開く前に決めておくこと

説明会の成否は、準備段階でほぼ決まります。企業に声をかける前に、まず次の点を整理しておきましょう。

目的
「内定につなげる」のか「業界研究の機会を提供する」のか。目的によって、招く企業も進行も変わります。
対象学年
卒業年次の学生中心か、低学年も含めるか。卒業時期と採用スケジュールを踏まえて設定します。
規模・形式
1〜数社の小規模か、複数社の合同形式か。対面・オンライン・ハイブリッドのいずれにするか。
時期
採用広報が本格化する時期や、学事日程と重ならない日を選びます。留学生は在留資格変更の準備時期も考慮します。
学生情報の整理
参加学生の日本語レベル・専攻・希望職種を整理し、企業に共有できるようにしておきます。

特に留学生向けの説明会では、学生の日本語レベルや専攻を企業に事前共有しておくと、企業側も自社に合う説明内容を準備しやすくなり、当日のミスマッチを減らせます。

企業選定

どの企業に参加してもらうか

参加企業の顔ぶれは、説明会の価値を左右します。やみくもに数を集めるのではなく、自校の学生が活躍できそうな企業を選ぶことが大切です。企業選定では次の観点が役立ちます。

1

外国人採用に前向きな企業を選ぶ

過去に外国人を採用した実績がある、または採用に意欲的な企業は、留学生への理解があり、説明会後の選考もスムーズです。小売・情報通信・飲食サービス・製造業など、留学生の就職実績が多い業種から探すと効率的です。

2

学生の専攻と関連する企業を含める

専門学校の学生の場合、就職先の業務が専攻と関連しているかが在留資格審査に関わります。学生の専攻に合った業務がある企業を選ぶと、説明会が実際の内定・就職につながりやすくなります。

3

規模にこだわりすぎない

留学生の就職先の半数超は従業員100人未満の企業です。知名度より、留学生を本気で採用したいと考える中小企業を含めることで、内定につながる確率が高まります。

集客

学生をどう集めるか

企業を招いても、学生が集まらなければ説明会は成立しません。留学生向けの集客には、日本人学生とは異なる工夫が必要です。

1

参加するメリットを具体的に伝える

「どんな企業が来るのか」「参加すると何が得られるのか」を、やさしい日本語で具体的に示します。内定実績や先輩の参加体験を添えると、参加意欲が高まります。

2

多言語・やさしい日本語で告知する

掲示やメールだけでなく、学生がよく使うSNSやチャットも活用します。専門用語を避け、やさしい日本語や必要に応じて多言語で伝えると、情報が届きやすくなります。

3

授業やゼミと連動させる

キャリア科目や担任を通じて案内すると、参加率が上がります。出席を促す仕組みと組み合わせると、安定した集客につながります。

当日運営

当日の運営で押さえるポイント

当日は、学生と企業の双方が「来てよかった」と思える場をつくることが目標です。運営で意識したいのは次の点です。

進行の配慮
留学生にとって聞き取りやすいよう、企業にはゆっくり・明確に話してもらうよう事前に依頼します。専門用語には補足を。
質問しやすい雰囲気
大人数の前で質問しづらい学生のために、少人数の座談会や個別ブースの時間を設けると交流が深まります。
記録を残す
参加者名簿・アンケートを取り、どの学生がどの企業に関心を持ったかを記録します。開催後のフォローに直結します。
企業への配慮
企業の控室・案内・タイムキープを丁寧に行うと、次回も参加してもらいやすくなり、継続的な関係につながります。

開催後フォロー

開催後のフォローが成果を分ける

説明会は開いて終わりではありません。むしろ、開催後のフォローこそが内定や次回の連携を左右します。学生・企業の両面でフォローを行いましょう。

学生へのフォロー

関心を持った企業への応募方法や、在留資格変更の流れを案内します。アンケートをもとに個別相談へつなげると、内定率が高まります。

企業へのフォロー

参加のお礼とともに、学生の反応を共有します。手応えのあった企業には、個別の選考や次回参加につなげる提案をします。

学校内での振り返り

参加率・満足度・その後の応募状況を記録し、次回の企業選定や運営に活かします。データの蓄積が説明会の質を高めます。

企業説明会は単発で終わらせず、職場見学・インターン・OB・OG交流へと関係を発展させることで、年度を越えて続く企業ネットワークになります。一度の説明会を、継続的な就職支援の起点として位置づけることが大切です。

公的リソース

活用できる公的な支援

企業説明会の開催は、学校単独で抱える必要はありません。たとえば、厚生労働省の新卒応援ハローワーク(全国に設置)では、留学生を含む学生向けに企業説明会や面接会を開催しており、学校関係者向けの窓口も設けられています。こうした公的リソースを組み合わせることで、学校の負担を抑えながら学生に企業との接点を提供できます。

出典:厚生労働省「新卒応援ハローワーク」関連情報

外部連携

企業説明会も学校だけで抱える必要はありません

参加企業の開拓、当日の運営、開催後のフォローまで、企業説明会には多くの工程が伴います。これらをすべて自校で抱えると、授業運営や在籍管理と並行する担当者には大きな負担になります。企業ネットワークを持つ外部パートナーと連携すれば、企画や企業調整を分担しながら、学校は学生のフォローに注力できます。

HR AGENCYでは、教育機関との連携を進めています。現在は首都圏を中心に、企業紹介・企業説明会支援・就職支援・インターン支援を行っています。費用面については、連携内容によって異なります。詳細は個別にご相談ください。

よくある質問

FAQ|留学生向け企業説明会について

留学生向け企業説明会を成功させるには何が重要ですか?

準備段階で目的・規模・形式を明確にし、自校の学生が活躍できる企業を選ぶことが重要です。さらに、やさしい日本語での集客、当日の聞き取りやすい進行、開催後の学生・企業双方へのフォローまでを一連の流れとして設計すると、内定や次回の連携につながりやすくなります。

どのような企業に参加してもらうとよいですか?

外国人採用に前向きな企業や、学生の専攻と関連する業務がある企業を選ぶと効果的です。留学生の就職先の半数超は従業員100人未満の企業のため、知名度にこだわらず、留学生を本気で採用したい中小企業も含めると内定につながりやすくなります。

留学生の集客で気をつけることはありますか?

参加するメリットを具体的に、やさしい日本語で伝えることが大切です。掲示やメールに加え、学生がよく使うSNSも活用し、必要に応じて多言語で告知します。キャリア科目や担任を通じた案内と組み合わせると、参加率が安定します。

企業説明会の開催を外部に頼ることはできますか?

できます。厚生労働省の新卒応援ハローワークでは学生向けの企業説明会・面接会を開催しており、学校関係者向けの窓口もあります。また、企業ネットワークを持つ外部パートナーと連携すれば、企画や企業調整を分担しながら、学校は学生のフォローに注力できます。

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