「施工管理ができる人材が採れない」「設計やCADを任せられる若手がいない」——建設会社の採用担当者から、こうした声をよく聞きます。建設業の人手不足というと現場の職人不足が注目されがちですが、いま深刻なのは、むしろ施工管理・設計・技術部門の高度人材です。この記事では、建設会社が高度外国人材を正社員として採用する方法を、在留資格「技人国」の要点を踏まえて、採用企業の視点で整理します。
結論から言うと、施工管理・現場監督・建築設計・CAD/BIMオペレーター・積算・海外案件といった専門職であれば、外国人材の採用は十分に現実的です。とくに海外プロジェクトや多国籍な現場を抱える建設会社にとって、語学力と専門性を併せ持つ人材は、事業の幅を広げる力になります。
なぜ今、建設業で高度外国人材なのか
建設業の高齢化は、他産業に比べても際立っています。国土交通省の資料でも、建設業に従事する労働者の高齢化と若手の入職者不足が長く指摘されてきました。職人の世界はもちろんですが、それ以上に深刻になりつつあるのが、施工管理や設計を担う技術系正社員の確保です。現場を回す人がいなければ、せっかく受注した工事も進みません。
一方で、建築や土木を学んだ外国人留学生は年々増えています。日本の大学・専門学校で建築学・土木工学・都市工学などを修めた人材は、施工管理や設計の素養を持ち、日本語でのコミュニケーションも一定以上できる層が育っています。海外の発注者やサプライヤーとのやり取りが発生する案件では、こうした人材の語学力がそのまま戦力になります。
つまり、建設業の高度外国人材採用は「人手が足りないから仕方なく」ではなく、技術と語学を兼ね備えた若手を、将来の幹部候補として確保するという前向きな選択肢になりつつあります。
技人国で採用できる職種・できない職種
建設業で外国人材を正社員採用する際にもっとも重要なのが、在留資格「技術・人文知識・国際業務(技人国)」で就ける業務と就けない業務の線引きです。ここを誤ると、企業側も罰則の対象になりかねないため、最初に正確に押さえておく必要があります。
技人国で就ける職種(専門・技術系)
- 施工管理・現場監督(工程・品質・安全・原価の管理)
- 建築設計・土木設計・設備設計
- CADオペレーター・BIM/CIMオペレーター
- 積算・見積
- 建設コンサルタント・技術営業
- 海外プロジェクトの調整・通訳・翻訳・国際業務
技人国では就けない職種(現場の単純作業)
- 大工・とび・鉄筋工・型枠工・左官・塗装などの職人作業
- 資材運搬・解体・養生などの現場作業
これらの現場作業は、本来は特定技能や技能実習といった別の制度の領域です。当社(Wajob Pro)はこれらの現場作業の人材紹介は扱っていません。あくまで施工管理・設計・技術系といった専門職の正社員紹介に特化しています。「職人を大量に確保したい」というご要望にはお応えできない代わりに、技術系正社員の採用は誠実に、確実な範囲でご支援します。
なお、施工管理職などが業務の必要上、一時的に現場へ出ることは認められています。あくまで本来の専門業務が主であることが前提です。
在留資格「技人国」の基本
技人国は、専門知識を活かす業務のための在留資格です。採用にあたっては、主に次の点が確認されます。
- 学歴・経歴:大学・大学院・専門学校で、従事する業務に関連する分野(建築学・土木工学など)を修めていること。または相応の実務経験があること。
- 業務内容との関連性:学んだ専門と、実際に担当する業務(施工管理・設計など)が結びついていること。
- 報酬水準:日本人が同じ業務に就いた場合と同等以上の給与であること。
逆に言えば、これらの条件を満たす求人内容にできれば、施工管理や設計といった職種で外国人材を採用することは十分に可能です。自社の求人が技人国に該当するか不安な場合は、職務内容の整理からご相談いただけます。在留資格の該当性確認については、提携先と連携してサポートします(案件によります)。
建設業で外国人材を採用する利点
建設会社が高度外国人材を正社員として迎える利点は、単なる頭数の確保にとどまりません。
- 若手の技術系人材を確保できる:建築・土木を学んだ若い世代を、施工管理や設計の将来戦力として採用できます。
- 語学力が海外案件で活きる:海外の発注者・サプライヤー・多国籍な現場とのやり取りで、語学力がそのまま強みになります。
- 多様な視点が現場に入る:異なる教育背景を持つ技術者が加わることで、安全管理やコミュニケーションの工夫が生まれることもあります。
- 定着すれば長く中核を担う:技人国は就労時間の制限なくフルタイムで働けるため、腰を据えて事業の中核を担う人材になり得ます。
採用の進め方
Wajob Proでの建設業の高度人材採用は、おおむね次の流れで進みます。
- 1. 求人内容の整理:どの職種(施工管理・設計・CADなど)で、どんな人材を求めるかを整理し、技人国に該当する形に落とし込みます。
- 2. 人材のご提案:建築・土木の専門性と語学力を踏まえ、条件に合う候補者をご提案します。
- 3. 面接・選考:通常の中途・新卒採用と同様に、面接で適性を見極めていただきます。
- 4. 在留資格の確認・手続き:職務内容に基づく在留資格の該当性確認を、提携先と連携してサポートします(案件によります)。
- 5. 入社・定着支援:入社後の定着まで見据えてサポートします。
料金は成功報酬型で、紹介手数料は中途で想定年収の35%〜、新卒で20%〜(業種・人数・難易度により変動)。対応エリアは首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)です。
現場の補助業務という選択肢
技人国の対象は専門職ですが、建設会社の本社まわりや現場の補助的な業務であれば、外国人留学生のアルバイト(資格外活動)という選択肢もあります。たとえば事務補助や軽作業など、留学生が週28時間以内で就ける範囲の業務です。こうした留学生アルバイトの紹介は、当社のもう一つのサービス「Wajob」が対応しています。
ただし、留学生アルバイトには週28時間以内という就労時間の上限があり、職人作業のような本格的な現場労働には向きません。あくまで補助的な業務での活用とお考えください。正社員の技術系人材はWajob Pro、補助業務の留学生アルバイトはWajob、と使い分けるのがおすすめです。
まとめ
建設業の高度外国人材採用は、就ける職種(施工管理・設計・CAD・積算・海外案件など)と就けない職種(職人作業など)の線引きさえ押さえれば、決して難しいものではありません。むしろ、技術系の若手確保が難しくなっているいまこそ、専門性と語学力を兼ね備えた人材の価値は高まっています。
「どの職種なら技人国で採用できるのか」「自社の求人内容で問題ないか」といった点から、まずはお気軽にご相談ください。首都圏での建設業の高度人材採用を、Wajob Proがサポートします。
この記事の運営者
株式会社HRエージェンシー(外国人材紹介サービス「Wajob Pro」運営)
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※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の在留資格の可否を保証するものではありません。実際の採用にあたっては、職務内容に基づく個別の確認が必要です。
監修
HR AGENCY(外国人採用支援サービス)
外国人アルバイト紹介・外国人正社員紹介・外国人採用コンサルティングを提供。首都圏を中心に、企業向けの外国人採用支援を行っています。


