外国人採用の面接質問20選|日本語力・定着性・就労可否の見極め方

コラム|外国人採用ノウハウ

外国人採用の面接質問20選|日本語力・定着性・就労可否の見極め方

外国人の面接で何を聞けばよいか迷う企業向けに、そのまま使える質問を20個用意しました。あわせて、聞いてはいけない質問とミスマッチを防ぐコツも解説します。

✓ そのまま使える20問 ✓ 就労可否の確認 ✓ 避けるべき質問 ✓ 初めての企業向け
この記事の概要

外国人面接で確認すべきことは3つだけ

外国人の面接で見極めるべきは、就労可否(在留資格)日本語力定着性の3つです。この記事では、この3点を確認するための質問を20個に整理しました。質問はそのまま面接で使えます。聞いてはいけない質問も後半で解説します。

外国人の面接を行う企業の採用担当者
結論:外国人面接は「在留資格で働けるか」「指示が伝わる日本語力か」「長く働く意思があるか」の3点を押さえれば十分です。20の質問はすべてこの3つのどれかに対応しています。

外国人採用の面接で確認すべき3つのポイント

質問に入る前に、何のために聞くのかを整理します。外国人面接で確認すべきは次の3点です。

① 在留資格(就労可否)

最も重要です。任せたい業務が、その人の在留資格で可能かを確認します。たとえば留学生は資格外活動許可の範囲(原則週28時間以内)でアルバイトができますが、専門外のフルタイム就労はできません。在留カードでの確認手順は在留カード確認チェックリストを参照してください。

② 日本語力

資格(JLPT)の数字だけで判断せず、実際の業務でどれだけ伝わるかを見ます。接客なら接客のロールプレイ、製造なら作業指示の理解、というように、現場に近い場面で確認するのがコツです。

③ 定着性

どれくらいの期間働きたいか、将来どうなりたいかを聞き、自社の募集内容と合っているかを見ます。学業や帰国予定など、ライフプランとの両立も確認しておくと早期離職を防げます。

自社の業務に合う見極め方を知りたい方へ

任せたい業務をお聞きすれば、面接で確認すべきポイントと必要な在留資格をご案内します。

無料で相談する

面接質問20選

3つの観点ごとに、そのまま使える質問を紹介します。回答そのものより「回答をどう確認するか」を意識すると見極めの精度が上がります。

志望動機・就業意欲(Q1〜Q4)

  1. 当社で働きたいと思った理由を教えてください。志望度と、業務理解のズレを確認する。
  2. この仕事のどんなところに興味がありますか。業務内容を正しく理解しているかを見る。
  3. これまでにアルバイトや仕事の経験はありますか。職歴と、任せられる業務範囲を確認する。
  4. 仕事で大切にしていることは何ですか。価値観と、現場との相性を見る。

勤務条件・定着性(Q5〜Q10)

  1. 週に何日・何時間ぐらい働けますか。シフトの希望と、就労時間の上限を確認する。
  2. 学校やほかの予定との両立はどう考えていますか。学業・掛け持ちとの両立可否を見る。
  3. いつから働けますか。入社可能時期を確認する。
  4. どれくらいの期間、働きたいですか。定着の見込みと帰国予定を確認する。
  5. 通勤手段と通勤時間を教えてください。通勤の現実性と、遅刻リスクを見る。
  6. 将来、どんな働き方をしたいですか。正社員志向か、キャリアの方向性を見る。

日本語力(Q11〜Q15)

  1. 今日はどうやってここまで来ましたか。自由な受け答えで会話レベルを確認する。
  2. (業務例を示して)この作業の手順を説明してもらえますか。指示の理解と説明力を見る。
  3. (接客職)お客様にこう聞かれたら、どう答えますか。接客場面での応対力を確認する。
  4. 分からないことがあったら、どうしますか。報連相ができるかを見る。
  5. 日本語の読み書きはどの程度できますか。マニュアルや連絡の理解度を確認する。

就労資格・実務確認(Q16〜Q20)

  1. 在留カードを見せていただけますか。在留資格・期限・就労制限を原本で確認する。
  2. (留学生)資格外活動許可は受けていますか。アルバイト就労の可否を確認する。
  3. 現在、ほかに働いている職場はありますか。掛け持ちと、合計就労時間を確認する。
  4. 在留期限はいつまでですか。更新時期を把握し、管理表に記録する。
  5. 働くうえで配慮が必要なことはありますか。働きやすい環境づくりのために確認する。
質問は全部を機械的に聞くのではなく、職種に合わせて取捨選択しましょう。接客職ならQ13を厚く、正社員採用ならQ10とキャリアの質問を深掘りする、といった調整が効果的です。

面接で避けるべき質問

外国人面接では、本人の能力や適性と関係のない事項を尋ねると、不適切な質問になりかねません。次のような質問は避けましょう。

避けるべき質問理由
宗教・信仰について業務適性と無関係で、差別につながりうる。
支持政党・思想について採用の判断材料にすべきでない。
家族構成・結婚・出産の予定本人の能力と関係がない。
出身国・人種を理由とした決めつけ偏見に基づく判断につながる。
原則:確認すべきは「その業務ができるか」であり、本人の信条や属性ではありません。業務に必要な事項に絞って質問しましょう。

採用後のミスマッチを防ぐ方法

面接で見極めても、入社後の伝え方次第でミスマッチは起きます。次の3点を実践すると、入社後のギャップを減らせます。

  • 労働条件を書面で示す:給与・勤務時間・業務内容を書面で提示し、重要な点はやさしい日本語で補足する。
  • 業務範囲を具体的に伝える:「やること」と「やらないこと」を明確にし、面接時の説明と一致させる。
  • 入社後に面談を入れる:初日・1週間・1か月で面談し、不安や認識のズレを早めに解消する。

入社後の定着フォローは外国人社員の定着率を上げるオンボーディングで、採用全体で起きやすいつまずきは外国人採用でよくある失敗7選で解説しています。確認漏れを防ぐには外国人採用チェックリストもあわせてご活用ください。

まとめ

外国人面接で見るべきは、就労可否・日本語力・定着性の3点です。この記事の20の質問はすべてこの3つに対応しています。職種に合わせて質問を選び、在留カードを必ず確認し、本人の能力と関係のない質問は避ける。これだけで、初めての企業でも精度の高い面接ができます。

採用の全体像から確認したい場合は外国人採用の流れ|募集から入社まで企業がやることを完全解説を、費用感は外国人採用の費用相場をご覧ください。

よくある質問

このテーマについてよくある質問

日本語力はJLPTの級だけで判断してよいですか?
級は目安にはなりますが、実際の業務で伝わるかは別です。接客や作業指示など、現場に近い場面で確認することをおすすめします。
在留カードは面接のどの段階で確認すべきですか?
内定前に必ず原本で確認します。在留資格・在留期限・就労制限を見て、留学などの場合は資格外活動許可の有無も確認してください。
面接で聞いてはいけないことはありますか?
宗教・思想・家族計画など、本人の能力や業務適性と関係のない事項は避けてください。確認は業務に必要な範囲に絞ります。

面接の見極めも、ご一緒に整理します

「自社の職種だと何を聞けばいい?」「この在留資格で任せて大丈夫?」そんなご相談から承ります。任せたい業務をお聞きし、面接で確認すべきポイントをご案内します。

無料で相談してみる
参考・出典:出入国在留管理庁「在留カードについて」/厚生労働省「公正な採用選考の基本」。採用選考にあたっては、本人の適性・能力に基づく公正な選考が求められます。最新の情報は各公的機関の公表資料をご確認ください。

※本記事は外国人採用の面接における一般的な確認事項を企業担当者向けに整理したものです。個別の在留資格の可否や手続きは、最新の公的情報および専門家にご確認ください。

30秒でわかる貴社に合う外国人採用がわかる無料診断かんたんな質問に答えるだけ。登録不要・30秒で完了します。
無料診断する →

監修

HR AGENCY(外国人採用支援サービス)

外国人アルバイト紹介・外国人正社員紹介・外国人採用コンサルティングを提供。首都圏を中心に、企業向けの外国人採用支援を行っています。

運営会社について詳しく見る

30秒診断