外国人採用の面接チェックリスト|在留資格の確認から質問例・NG質問まで
外国人の採用面接は、日本人の面接に加えて在留資格や就労可否の確認が必要です。面接で確認すべきことをチェックリスト形式で整理し、そのまま使える質問例・聞いてはいけないNG質問まで解説します。
「外国人を面接することになったが、日本人の面接と何が違うのか分からない」「在留資格の何を確認すればいいのか」「うっかり法律違反の質問をしてしまわないか不安」——外国人採用が初めての担当者が、面接前に必ずぶつかる悩みです。
外国人の採用面接は、基本的な流れは日本人と同じですが、在留資格・就労可否・日本語能力といった、外国人特有の確認事項が加わります。ここを見落とすと、採用後に「実は就労できなかった」「不法就労になっていた」といった重大なトラブルにつながります。この記事では、面接で確認すべきことをチェックリスト形式で整理しました。
この記事で分かること
- 外国人採用の面接チェックリスト(そのまま使える)
- 在留カードで確認すべき6つのポイント
- 面接でそのまま使える質問例
- 聞いてはいけないNG質問と公平な採用の注意点
外国人採用 面接チェックリスト(無料PDF)
面接にそのまま持ち込めるA4一枚のチェックリストです。印刷してご活用ください。
面接で最初に確認したい8項目
面接前・面接中に確認すべき項目の一覧です。まずはこの8項目で全体像を押さえ、各項目の詳しい見方は下の解説をご覧ください。
面接で確認すべき8項目
外国人採用の面接チェックリスト
面接前・面接中に確認すべき項目を一覧にしました。まずはこのリストで全体像を押さえ、各項目の詳しい見方は後の章で解説します。
在留資格と就労可否
現在の在留資格の種類と、自社の業務がその資格で就労可能な範囲かを確認する。
在留期限と更新スケジュール
在留期限がいつまでか、更新が必要な時期はいつかを確認し、採用後の手続きに備える。
学歴・専攻と業務の関連性
特に就労ビザ(技人国)では、学んだ専攻と担当業務に関連性があるかが審査で重視される。
日本語能力(会話・読み書き)
JLPT等の資格に加え、実際の会話力を面接で確認。会話は得意でも読み書きが苦手なケースもある。
留学生の場合:就労時間の制限
資格外活動許可の範囲(原則週28時間以内)を理解しているか。掛け持ちの合計時間にも注意。
中途採用:前職の空白期間
退職後に長い空白期間がある場合、その間どう過ごしていたかを確認する。
雇用条件の正確な共有
給与のロジック・残業代・手当・シフトなど、誤解が生じやすい点を丁寧に説明したか。
文化・宗教への配慮
礼拝・断食・祝祭日など、必要な配慮があるかを把握し、対応方針を決めておく。
在留カードで確認すべき6つのポイント
外国人採用で最も重要なのが在留資格の確認です。就労できない人を採用してしまうと、企業が不法就労助長罪(3年以下の懲役または300万円以下の罰金)に問われるリスクがあります。在留カードでは次の6点を確認します。
在留資格
「技術・人文知識・国際業務」「留学」「特定技能」など、種類と自社業務の適合を確認。
就労制限の有無
「就労制限なし」か、資格による制限があるか。業務内容が範囲内かを確認。
在留期間(有効期限)
期限が切れていないか。3か月を切っていれば速やかに更新手続きが必要。
資格外活動許可の有無
留学生などは「許可(原則週28時間以内)」の記載を確認。裏面もチェック。
在留カード番号の有効性
出入国在留管理庁の「在留カード等番号失効情報照会」で失効していないか確認できる。
偽造でないか(原本確認)
必ず原本を確認。コピーや写真では偽造判断が困難。ICチップ付きで見分けられる。
在留カードは「原本」を確認する
コピーや写真だけで判断すると、偽造カードを見抜けず、知らずに不法就労者を雇ってしまうリスクがあります。原本を確認していないと、企業も入管法違反に問われることがあります。個人情報の取り扱いに配慮しつつ、必ず原本を確認しましょう。確認のタイミングは会社によって異なりますが、採用を進める過程で、遅くとも入社前までに原本を確認します。
面接でそのまま使える質問例
外国人の面接では、スキルや志望動機に加えて、在留資格・日本語・定着への意欲を確認する質問が有効です。目的別に質問例を整理しました。
① 在留資格・就労に関する質問
- 現在の在留資格の種類と、在留期限を教えてください→ 就労可否と更新スケジュールの確認
- これまで日本でアルバイトや就労の経験はありますか→ 留学生は28時間ルールの理解も確認
- 入社にあたって、在留資格の変更や更新が必要な状況ですか→ 採用後の手続きの見通しを立てる
② スキル・経歴に関する質問
- 大学・専門学校では何を専攻し、どんなことを学びましたか→ 専攻と業務の関連性を確認
- 前職ではどんな業務を担当していましたか→ 実務経験と職務要件の一致を確認
- 日本語でのメールや書類作成の経験はありますか→ 会話だけでなく読み書きの力も確認
③ 定着・キャリアに関する質問
- 日本ではどれくらいの期間、働きたいと考えていますか→ 長期定着の意欲を確認
- 将来、どんなキャリアを築きたいですか→ 自社で提供できる成長機会との一致
- 入社後、不安に感じることや会社に配慮してほしいことはありますか→ 文化・生活面の配慮ニーズを把握
聞いてはいけないNG質問
日本の法律では、採用選考で国籍・性別・年齢などによる差別が禁止されています。国籍を理由に不採用にすることはできません。外国人だからといって聞いていいわけではない質問があります。
選考で避けるべき質問
- 国籍・人種を理由にした適性判断「〇〇人だから△△が得意/苦手でしょう」といった決めつけ
- 宗教・信条そのものを問う質問信仰の有無を選考基準にすること(配慮の必要性を確認するのは可)
- 本人の責任でない家族の情報家族の職業・収入・思想などを尋ねること
- 差別につながる容姿・出身地の質問業務と関係のない出自に関する質問
採用・不採用は、国籍ではなく個人の能力・適性で判断する必要があります。ただし、業務に必要な配慮(礼拝時間・食事制限など)を把握するために、本人の希望を確認すること自体は問題ありません。「選考基準にする」のか「働きやすさへの配慮のために聞く」のかを区別することが大切です。
在留資格の確認まで、HR AGENCYがサポート
在留資格の確認や面接の進め方に不安がある場合は、外国人採用に詳しい会社のサポートを受けると確実です。
HR AGENCYの外国人採用サポート
HR AGENCYでは、外国人材の紹介にとどまらず、在留資格の確認・面接の設計・採用後のフォローまで、外国人採用を一気通貫でサポートします。「この在留資格で自社の業務ができるか」「面接で何を確認すべきか」といった実務的な疑問にもお答えするため、初めての外国人採用でも、不法就労などのリスクを抑えて進められます。
採用したい人材に応じて、アルバイトなら留学生紹介のWajob、正社員なら専門職紹介のWajob Proをご利用いただけます。まずは自社の状況を整理するところからご相談ください。
外国人採用の面接についてよくあるご質問
外国人採用の面接から在留資格の確認まで、
一緒に整理します
「在留資格の見方が不安」「面接で何を確認すべきか分からない」——初めての外国人採用でも、リスクを抑えて進められるようサポートします。留学生アルバイトから正社員採用まで、まずは現状をお聞かせください。
外国人採用について相談する →監修
HR AGENCY(外国人採用支援サービス)
外国人アルバイト紹介・外国人正社員紹介・外国人採用コンサルティングを提供。首都圏を中心に、企業向けの外国人採用支援を行っています。


