「生産技術や品質管理の人材が採れない」「海外拠点との連携を担える人がいない」——メーカーの採用担当者から、こうした声をよく聞きます。製造業の人手不足というと現場のライン作業が注目されがちですが、いま深刻なのは、むしろ本社・技術部門の高度人材です。この記事では、製造業(メーカー)が高度外国人材を正社員として採用する方法を、在留資格「技人国」の要点を踏まえて、採用企業の視点で整理します。
結論から言うと、生産技術・品質管理・設計・海外営業といった専門職であれば、外国人材の採用は十分に現実的です。とくに海外展開を進めるメーカーにとって、語学力と専門性を併せ持つ人材は、グローバル化の推進力になります。
なぜ今、製造業で高度外国人材なのか
日本の製造業は、少子高齢化による技術者の減少と、事業のグローバル化という二つの流れに直面しています。国内だけで生産技術者・品質管理担当・設計者を確保するのが年々難しくなる一方、海外拠点の拡大や輸出取引の増加によって、語学力と専門性を兼ね備えた人材へのニーズが高まっています。
こうした背景から、メーカーの本社・技術部門で外国人材を正社員として採用する動きが広がっています。とくに、大学・大学院で工学や理学を修めた留学生や、海外の理系大学出身者は、専門知識に加えて母国語と日本語の両方を扱えるため、グローバル開発の橋渡し役として高い価値を持ちます。
技人国で採用できる職種・できない職種
製造業の外国人採用でもっとも重要なのが、在留資格「技術・人文知識・国際業務(技人国)」で就ける仕事と就けない仕事の線引きです。技人国は専門的な知識を要する業務のための在留資格であり、製造ラインでの単純作業には使えません。
技人国で採用できる職種(例)
- 生産技術・生産管理・工程管理(解析・シミュレーションなど専門的業務)
- 品質管理・品質保証
- 設計・開発、CADオペレーション、研究開発
- 海外営業・海外調達・貿易実務
- 通訳・翻訳、海外拠点との連携などの国際業務
- 生産データの分析・DX推進
技人国では採用できない業務(例)
- 組立・加工・検品・溶接などの製造ライン作業
- その他、専門知識を必要としない反復的な現場作業
つまり、技人国は「現場のライン工」ではなく「本社・技術部門の専門職」を採用するための在留資格です。ライン作業者の確保を目的とする場合は別の制度が関係しますが、当社はその領域は扱っておらず、技人国による専門職の正社員紹介に特化しています。採用を検討している職務が技人国に該当するかは、実際の業務内容に基づいて個別に確認することが大切です。
在留資格「技人国」の基本
技人国(技術・人文知識・国際業務)は、専門的・技術的な分野で働く外国人材のための在留資格です。製造業で活用する際の主な要件は次のとおりです。
- 学歴・経歴:大学・大学院(短期大学を含む)の卒業、または日本の専門学校で専門士を取得していること。一定の実務経験で代替できる場合もあります。
- 職務内容:専門知識を要する業務であり、学んだ分野と仕事内容に関連性があること。
- 在留期間:5年・3年・1年・3か月のいずれかが付与され、更新が可能です。
就労時間の制限がないため、フルタイムで腰を据えて働けるのが、留学生アルバイト(資格外活動)との大きな違いです。事業の中核を担う長期戦力として採用できます。
製造業で外国人材を採用する利点
製造業が高度外国人材を採用することには、次のような利点があります。
- グローバル対応力の強化:海外拠点との連携、海外取引先との折衝、技術文書の多言語対応など、国内人材だけでは手が回りにくい領域を補強できます。
- 技術者不足の緩和:国内の採用競争が激しい生産技術・品質管理・設計などの職種で、採用候補の母集団を広げられます。
- 多様な視点による改善:異なる教育・職務背景を持つ人材が加わることで、現場の改善や開発に新しい視点が生まれます。
一方で、受け入れには社内の体制づくりも欠かせません。在留資格に合った職務設計、入社後のフォロー、社内コミュニケーションの工夫などを整えることで、採用の効果が大きくなります。
採用の進め方
当社の正社員紹介サービス「Wajob Pro」での採用は、おおむね次の流れで進みます。
- ご相談・ヒアリング:採用したい職種(生産技術・品質管理・海外営業など)、求める専門性・語学レベル・勤務条件をお聞きします。
- 人材のご提案:条件に合う高度外国人材を厳選してご提案します。技人国の該当性についても確認します。
- 面接・選考:オンライン面接も可能です。選考から内定まで専任担当がサポートします。
- 入社・定着支援:在留資格に関する確認は提携先と連携してサポートし(案件によります)、入社後の定着まで伴走します。
成功報酬型のため、採用が決まるまで費用はかかりません。中途採用は想定年収の35%〜、新卒採用は20%〜を目安に、業種・人数・難易度により変動します。対応エリアは東京を中心とした首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)です。
現場の補助業務という選択肢
技人国は専門職向けの在留資格ですが、製造現場の補助的な業務については、別のかたちで外国人材を活用する方法があります。日本に在学する留学生は、資格外活動許可の範囲内(原則として週28時間以内)でアルバイトとして働くことができます。
当社の留学生アルバイト紹介サービス「Wajob」では、こうした補助業務に意欲ある留学生をご紹介しています。専門職の正社員採用は「Wajob Pro」、現場の補助業務は「Wajob」と、目的に応じて使い分けていただけます。なお、就労時間の上限など、留学生雇用のルールの確認もあわせてサポートします。
まとめ
製造業の高度外国人材採用は、技人国で就ける職種(生産技術・品質管理・設計・海外営業など)と就けない職種(ライン作業など)の線引きさえ押さえれば、決して難しいものではありません。むしろ、メーカーのグローバル化が進むいまこそ、専門性と語学力を兼ね備えた人材の価値は高まっています。
「どの職種なら技人国で採用できるのか」「自社の求人内容で問題ないか」といった点から、まずはお気軽にご相談ください。首都圏での製造業の高度人材採用を、Wajob Proがサポートします。
この記事の運営者
株式会社HRエージェンシー(外国人材紹介サービス「Wajob Pro」運営)
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※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の在留資格の可否を保証するものではありません。実際の採用にあたっては、職務内容に基づく個別の確認が必要です。
監修
HR AGENCY(外国人採用支援サービス)
外国人アルバイト紹介・外国人正社員紹介・外国人採用コンサルティングを提供。首都圏を中心に、企業向けの外国人採用支援を行っています。


